テレワークをやっていて「あれ・・・やることがない」と感じたことはないでしょうか。
私の周りでもこういう状況になった人がいて、相談を受けたことがあります。
特に新入社員や若手社員に多いように思います。
こういう状況になるのは、私の考えでは「良いタイプの人」と「悪いタイプの人」に分類されるように感じています。
この記事では、それらのタイプがどういう人か、やることがないと感じたときの対処法について解説していきます。

テレワークでやることないと感じる6つの理由

テレワークになってやることがないと感じるのには理由があります。
その理由は「テレワークになって仕事効率が高まっているから」です。
その具体的な理由について、6つ解説していきます。
理由①:十分な睡眠時間が確保されて集中できるから
在宅勤務となり、通勤時間がなくなったことで睡眠時間が十分に確保できるようになったという方も多いのではないでしょうか。
年代別の必要睡眠時間は以下のように言われています。
- 20代:8時間弱
- 30~40代:7時間
- 50代:6時間
- 60代:6時間弱
私もテレワークを実施する前は、十分な睡眠時間が確保できていませんでしたが、テレワーク実施以降は、毎日と言うわけではないですが、必要睡眠時間を確保できる日数が増えました。
理由②:会議室等への移動時間がなくなるから
通勤時間以外にテレワークでなくなったもののひとつに、会議室への移動時間があります。
テレワークだと、ウェブ会議がメインとなり、自宅のデスクから動かずにあらゆる会議に参加できるため、会議室の移動時間がなくなります。
こうしたちょっとした時間効率化の積み重ねによって、新たな時間が生み出されているのです。
理由③:電話取りなどの雑務がなくなるから
これは新入社員や若手社員に当てはまると思いますが、電話取りの雑務がなくなるというのも大きいと思います。
電話を取って、応対して、取り次いでという一連の流れで時間を取られるということもありますが、仕事を都度遮られる影響もかなり大きいと思います。
テレワークになって、電話取りから解放されて喜んでいる方も多いのではないでしょうか。
理由④:仕事を遮られる機会が減るから
オフィスで仕事をしているとよくある「ちょっと相談いいですか・・・」。
これ自体はもちろん悪いことではないですし、上司として部下から相談されやすい関係性を築いておくというのは非常に重要なことです。
ただ、仕事効率という観点からすると、やはり集中しているところが一旦途切れてしまうため効率的とは言えません。
テレワークでは、こう言うやり取りはチャットに置き換わることが多いので、必ずしもすぐに反応しなくても、キリのいいタイミングで反応して応対するということができて、仕事効率は高まると思います。
理由⑤:雑談がなくなるから
テレワークでしばしば課題として挙げられる「雑談なくなる問題」。
職場内のコミュニケーションという観点では、雑談は非常に重要ですが、こちらも仕事効率という観点では微妙です。
ちょっと席を立ったときに雑談が盛り上がって、やろうとしていたタスクの対応が遅れてしまうということもありますよね。
ちょっとしたきっかけで声をかけられるということも在宅勤務ではなくなるので、こういった点でも効率化されていると言えます。
理由⑥:会議中の内職が捗るから
これはちょっと怒られてしまうかもしれませんが・・・テレワーク時の会議はウェブ会議となり、周囲の人の目が届かないので、会議に参加しながら他の仕事をしているという方も多いと思います。
会議を聞かないことはよいことではないので、これを効率化と言ってしまっていいのか・・・というのはありますが、会議参加と他の仕事を並行して行うことによる効果はあると思います。
やることないと感じたら危険信号?

このようにテレワークが導入されたことで、効率化される点が多くなり、「あれ・・・やることがない」と感じる人も出てくると思います。
ただ、あくまでも私の考えですが、テレワークになってやることがないと感じる人には2つのタイプがあると思います。
- ◯良いタイプ:テレワークのメリットを活かして効率化できている人
- ✕ 悪いタイプ:そもそもそれほど仕事をしていなかった人
それぞれ解説していきます。
◯ 良いタイプ:テレワークのメリットを活かして効率化できている人
このタイプの人は、前述のテレワークでやることないと感じる理由が当てはまり、それによって仕事が効率化できている証拠だと思います。
こういった方は何の問題もありません。
むしろテレワークを導入した企業側・経営者側の視点でも歓迎されるべき方々です。
✕ 悪いタイプ:そもそもそれほど仕事をしていなかった人
一方、問題なのがこちらの方。
元々オフィス勤務でも大して仕事をしてない人が言ってるパターンです。
具体的な例としては、
- 会社にいること自体が仕事になっている人
- 評論家のように周囲の人の仕事に口出しをする人
- 人からの指示や依頼がないと仕事を見つけられない人
のようなイメージです。
あなたの周りにも思い当たる人がいるのではないでしょうか。
もし、少しでも自分も当てはまるかもとドキッとした方は、このあとの対処法を実践してみてください。
やることないと感じたときの対処法

どちらのタイプの方も、「やることがない」と感じたときは次に挙げる対処法の実践を検討してみてください。

社内での評価も上昇し、結果として仕事のモチベーションも上がり、きっと好循環が巡ってきますよ。
手を付けられていない仕事を行う
やることがないと感じたときには、まず「本当にやるべきことはないだろうか」と深く考えてみてください。
ここでは、時間管理マトリックスを使って解説します。

普段仕事をしているとどうしても緊急度の軸で優先するタスクを判断してしまうことが多いのではないかと思います。(図中の右側の第1領域と第3領域)
そういう日々を重ねていくと、緊急度が高い仕事が片付くと仕事が終わってやることがないと錯覚してしまう人がいるようです。
そうではなく、重要なのは「緊急度は低いが、重要度が高い仕事」です。
この領域に該当するものとして、
- 事業計画の策定
- 後に発生する仕事の段取り
- 社内外での人間関係の構築
- スキルアップのための自己研鑽
などが挙げられます。
やることがないと感じても、上に挙げたような例に従うとあなたにもきっとやるべきことが見えてくると思います。

日々の仕事に追われるのではなく、先読みしてやるべきことを見定めて行動する癖をつけていきましょう。
それでもやることがない場合は
「そうは言ってもやることがない」という人は、上司や同僚に声をかけてみて仕事がないか相談してみてください。
自らやること・やるべきことを見つけ出すということも重要ですが、上司や同僚の手助けをするというのも重要です。
やることがなくなったら、サボってしまう人が多くいる中で、「何か手伝えることありますか」という声を掛けてくれる部下や同僚はやはり頼もしく感じてもらえると思います。
まとめ

以上、テレワークでやることがない理由から対処法まで解説してきました。
テレワークで仕事が効率化されたからやることがないという理由がある人もいれば、テレワークとはあまり関係なく仕事がない人もいるということです。
あなたはどちらに当てはまりそうですか。
どちらに当てはまったとしても、ふてくされてサボってしまわずに自らやるべきことを探してみるという能動的な思考を意識して行動しましょう。
その能動的な思考がテレワークの本質的な意義を高める秘訣だと思います。
